ひどいアトピー性皮膚炎と背の伸びが止まってしまった小学生
栄養療法記事 | 2018年8月11日
当院では多くの患者さんがオーソモレキュラー療法を実践しています。他院で長年なかなか治らなかった方が、栄養の取り方を変えることにより劇的に改善していきます。その日々の変化をみることは、僕にとっても喜びと意欲の源です。
「You are what you eat」をつくづく実感する毎日です。
オーソモレキュラー療法の導入以来、変化があったのは患者さんたちだけではありません。私を含め家族の体調に大きな変化がありました。
アトピーや喘息で赤ん坊の頃から悩んでいた2人の子どもは短期間で嘘のように改善しています。特に長男は赤ん坊の頃からひどいアトピーで、小5の冬には鉛筆がもてないほどひどくなってしまいました。
「もうオーソモレキュラー療法でやるしかない!」
子どもに食事のコントロールなどできるだろうかというためらいもありましたが、菓子類、パン、麺、丼物、ジュース類、牛乳などを給食も含めてやめさせ(学校には診断書を提出しました)、しっかりと肉や魚、葉野菜などを食べさせ、ビタミンA、ビタミンD、亜鉛などのサプリメントを補充しました。その結果、3ヶ月程度でほとんど改善してしまったのです。
また、当時の彼は元々そんなに身長は低い方ではなかったのですが、伸びがにぶり、同級生にどんどん抜かれていくのを気にしていました。血液検査ではアルカリホスファターゼ(ALP)という酵素が低めでした。これは成長期には1000を超えてもおかしくないのですが、300位しかありません。このALPは亜鉛を活性中心とする骨を作る酵素です。
「このままでは背が伸びが止まってしまう!」
危機感から亜鉛を中心に蛋白や鉄、Ca、Mgなどをしっかり補充しました。本人もアトピーの時より一生懸命です。ほどなく身長が伸び出し、何人かの同級生をまた抜き返すことができました。
そんな経緯があるので、我が家で最も食事に気を遣い、真面目にサプリメントを飲むのは長男です。