このたびHPをリニューアルしました。「発信」していきます!
栄養療法記事 | 2018年8月18日
今回のホームページのリニューアルはここ数年の当院の診療スタイルの大きな変化に対応したものです。
最も大きな変化はオーソモレキュラー栄養医学をベースとした治療が定着したことです。
当院も当初は薬物療法中心でした。
それは患者さんの苦痛を取り除くことができるメジャーな手法であったからです。
薬物療法の研究にはとても熱心にとりくみました。
しかし精神科薬物療法は決してさまざまな意味で理想的な方法ではありません。
「根本治療」を僕は求めていました。
漢方も心理療法もいずれも良き師に恵まれ、かなりの時間をかけて学びました。おかげで多くの患者さんの役に立っていただけましたが、「全ての患者さんを漢方や心理療法だけでやろう」とまでは思えませんでした。
カフェインやアルコール、過剰な糖質をやめると症状が落ち着きやすいこと、グルテンやカゼインが症状を動揺させやすいこと、等は10年以上前から「実感」していました。それらの制限は治療上非常に役に立ちました。
運動療法も人によっては驚くほど効果がありました。
その他にも、生活上のさまざまな工夫を検証し、こういうタイプの人にはこれが効果がある・・・といった多くの経験の蓄積をしてきました。
そして2012年に「オーソモレキュラー栄養医学」に出会いました。
これらの四半世紀にわたる多くの試行錯誤が、この出会いにより「統合」された感覚がありました。
薬物療法も効果的に使いやすくなり、減らしやすくなり、やめやすくなりました。
そのため薬物療法の位置づけが明確に変わりました。「大きな苦痛や生活上の支障をとりあえず取り除くための応急処置」というのが今の位置づけです。
また栄養療法や生活療法で安定すると、より楽に生きられるマインドセットを創り上げていく精神療法的作業がとてもスムースにいくのです。
そしてメンタル疾患を改善するために重ねてきた工夫は、多くの慢性疾患の治療に共通するのです。
糖尿病、高脂血症、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、頭痛、めまい、耳鳴、痛風、高血圧、難治性の疼痛、認知症などが「ついでに」治ってしまったり、軽症化することをたくさん経験しました。
現在悩んでおられる患者さんにも、治療に手詰まり感を感じている良心的な医療者にも、有益な情報をどんどん提供していきたいと考えています。お役に立てることがあったら言ってください。可能な限り協力いたします。
共に真の健康を目指す人たちのコミュニティの役に立ちたいと心から願っております。